初演多し!2009/08/15 12:57

今年の「せんくら」では3年連続になりますが、チェロの長谷川陽子さんとのデュオも実現します。
10/3(土) 16:40~17:40/仙台市青年文化センター/A.コンサートホールデュオも、ユーゴスラビアの作曲家ボグダノビッチなど、新しいレパートリーがいっぱいで、楽しみにしているのですが、なんと言っても、今回の目玉は、長谷川さんがたキューバの国民的大作曲家レオ・ブローウェルの「無伴奏チェロ・ソナタ」を日本初演してくれること。

ブローウェルは、今年70歳になる指揮者・作曲家で、現代中南米最大の作曲家です。
すでに僕のために2曲のソロ作品「悲歌」「ハープと影」そして協奏曲「コンチェルト・ダ・レクイエム」を作曲しています。

昨夏の今頃は、彼の指揮するスペインのコルドバ交響楽団とこの協奏曲の初演で忙しかったのでした。
その代表作「ギターのためのソナタ」は1989年にイギリスの巨匠ジュリアン・ブリームのために書かれ、僕が日本初演し、今や世界的に良く弾かれるギターの名曲となっていますが、チェロ・ソナタはそれより20年近く前に書かれた作品で、近年イギリスで出版されました。
長谷川さんがこの未知の作品をどのように料理してくれるのか…今からドキドキしますね~


さらに!ギター・ソロでは、20世紀のギター名曲集と題して滅多に演奏されない難曲を披露します。
10/4(日)11:30~12:15/仙台市青年文化センター/B.パフォーマンス広場イギリスのバークリー(今年没後20年です)、そしてダッジソンといった名前は知っているけれど、あるいはCDのみで実演を聴いたことがない。そういう曲を集めてみました。どの曲もひょっとしたら仙台初演(?)かも知れませんよ。


「せんくら」が、僕自身だけでなく、仙台の皆さんにとっても新しい貴重な体験となりますように。今年も頑張ります!

福田進一(ギタリスト)

CD発売決定!!2009/08/15 13:12

この度新しくCDを出せることになりました。

今年9月21日にFONTECより発売予定で、ニコライ・カプースチン(Nikolai Kapustin)のヴァイオリンソナタ作品70などが入っています。

幸運にもカプースチン氏本人から言葉も頂くことが出来ました!


大親友のピアニスト、ジュゼッペ・アンダローロとの共演です。

是非聴いていただけたら嬉しいです。



「カプースチン」 KAPUSTIN

Blu-Spec CD

Blu-Spec CDという高音質のCDですが、今までの通常のCDプレーヤーで再生できます。

FOCD 3510 /3000円(税込)



内容曲

・携帯電話:着信音
・ニコライ・カプースチン:ヴァイオリンソナタ 作品70
・クライスラー:美しきロスマリン
・クライスラー:道化役者
・クライスラー:愛の悲しみ
・チャイコフスキー:なつかしき土地の想い出 作品42 
・ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(1927)

ヴァイオリン:Tatsuo Nishie
ピアノ:Giuseppe Andaloro
<録音>2008年9月2、3日(Live) 仙台市青年文化センター コンサートホール
<ライナーノート> N.カプースチン、奥田佳道


「私のヴァイオリン・ソナタが実際どのくらい演奏の機会を得ているのかは、はっきりとわかりません。私自身はアレクサンドル・チェルノフ氏と録音をしましたが、それ以外ではこの西江氏とアンダローロ氏のデュオしか耳にする機会が持てませんでした。しかしすぐに言えるのは彼らの演奏がとても優れているということです。「ヴァイオリン・ソナタ作品70」は小品でもなく、非常に難しい作品です。同じくこの曲を演奏した川上昌裕氏は、この作品で難しいところは、理想的なアンサンブルを実現する事だ、と述べています。

西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ両氏による演奏振りは私を驚かせ、喜ばせるものでした。二人による私のヴァイオリン・ソナタの演奏は、全体的に華麗でエネルギッシュなものとなっています。」

Nikolai Kapustin
ニコライ・カプースチン 2009年5月 モスクワにて

(訳:鮫島奈津子)



西江辰郎(ヴァイオリン)

P.S.あともう一日分ブログがあると思って書いていたら、一日計算を間違えていました。

せんくらで皆様に演奏を聴いていただけるのを楽しみにしています!

http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/

あっという間に・・・・、そして思いは北へ2009/08/15 16:54

久しぶりに地元で乗ったバスは貸し切り状態で20分ものあいだ運転手の動きをじっと見ていた。昔は運転手の横にも座れたし、前に大きなボンネットもあった。あの左手の動きがとても目を惹いていた。

不慣れなブログであったが、あっという間に過ぎた。この一週間、「話題は無いか」と目をきょろきょろとさせながら歩いていた。そしていろんな事を考えることもできた。

思いは既に10月の演奏会! せんくらの4公演だ!
暗い演奏会の前は、日本の歌の演奏会。

昨年、「この道 ふるさとの歌」という日本の歌のCDを出した。表紙を如何しようか、という話になった時に直ぐに浮かんだのが八戸の海岸を描いた東山魁夷画伯の「道」。快諾を頂き使わせて頂いた。

「山は碧きふるさと、水は清きふるさと」、日本は何処に行ってもこの言葉がよく似合う。

先ずはできるだけ明るく、そしてたくさんの思い出を共有できればと思う。

4つめはグランドフィナーレ! 

マエストロ山下と一緒に演奏をするのは初めてで、これも今回の楽しみの一つだ。昨年、もしかしたら20年ぶりに、偶然飛行場で会った。全然変わっていないのに驚いた!

仙台で美味しいものを一緒に食べよう! ということになった。

皆さんともお目にかかれるのを楽しみにしています。
一週間、お付き合いいただきましてありがとう御座いました。



河野克典(バリトン)

ホームページ: http://www.k-kono.com