仙台の街2009/08/05 11:02

私たち演奏家はコンサートではいろいろなところを訪れる機会に恵まれます。

「いろいろなところに行けていいですね」とよく言われるし、確かにそうなのですが、演奏家というのはたいていホールとホテルと駅か空港しか知らない。
「初めまして」と「またいつの日にか」が同じ日にやってきます。
多くの人と音楽を通じて同じ感動を共有出来る喜びと背中あわせにその瞬間が終われば、北も南もわからないままその地を去り、また違うところに一人で歩き出さなくてはならない切なさがあるのも否めません。

そんな中で、「せんくら」のように同じ街に何度も「お帰りなさい」と迎え入れて頂けるのは、本当に嬉しいことです。おかげさまで少しずつ仙台の街の方向感覚もつかめてきました、美味しいお店も少しずつ情報インプット^^

ところで今年の夏はとても面白い経験をしました。何故か10キロ弱のチェロを担いで釧路の山登りをする羽目になったのです。本日の写真はその山登りした山です。。。
ハードだった~!!「???」と思われる方はこちらをご覧ください。正真正銘の証明写真付きです^^;
http://yoko-hasegawa.com/blog.html


さすがに「せんくら」で山登りはないでしょうが、昨年まで連続して聴きにいらして下さる方にもまた再会出来るでしょうか、もちろん新しい音楽ファンの皆さまとも音を通じて「せんくら」を共有出来るのがとても楽しみです^^


長谷川陽子(チェロ)

音楽との出会い2009/08/05 11:29

せんくらブログをご覧の皆様こんにちは。 仙台フィルでチェロを弾いています、原田哲男です。
今日から4日間ブログを担当させていただきます。 よろしくお願いいたします。

2006年に始まったせんくらも今年で4回目。仙台の秋のイベントとしてすっかり定着したのではないでしょうか。我々オーケストラは日頃音楽を通して、仙台の人達にリラックスしていただいたり、元気を出してもらったりと、仙台の街が活気付く手伝いが出来ればと思いながら演奏活動をしていますが、一般に言われがちな堅苦しいクラシックコンサートのイメージを変えるせんくらのようなイベントが続けて催され、新たなクラシックファンが増えているというのは大変ありがたい事です。 

私自身は10歳からチェロを始め、クラシックの名曲を知るにしたがって演奏家になりたいと思うようになり人生が一変しました。
今現在でも新しく出会う曲は数多くありますが、好きなメロディが増えることで人生が更に豊かになることを実感しています。

最近ではオペラ。2時間から4時間はかかる作品のすべてを理解するということはありませんが、その中にほんの数分でも美しいアリアがあれば、それで充分そのオペラを好きだと言う事が出来ると思うのです(作曲家には申し訳ないけれど)。

この秋のせんくらで新しいメロディに出会って、(人生が変わるほどでなくても)クラシック音楽を好きになって下さる方が多くいらっしゃれば何よりです。


原田哲男(チェロ)