洪水注意報? ― 2009/09/18 11:00

演奏会や試験、コンクールなど本番を控えると、誰でも緊張します。そういう時、何かにすがって安心したいと、身近な人や先生に≪何かひとこと本番に向けて言葉をください!≫と求めることがあります。そして集中してね、とかおもいっきり弾いてね・・などと言われることを想像するわけですが、ドゥヴァイヨンの口からでる一言はいつもなんだか一味違うのです。
ずいぶん前になりますが、ある時ベルリンの生徒さんがコンクールを控え、先生なにか一言・・・というと、ドゥヴァイヨンの口から出た言葉は、満面の笑みとともに
エンジョイ ライフ! (Enjoy Life!) ヽ(`▽´)/
その言葉は、エネルギッシュに人生を楽しんでいるまさに彼らしい一言。でも人生を楽しんで!なんてすごく新鮮。一味違ったエールをもらった生徒さんはとても喜んでいて、周りの私たちも仲間内でみんな未だに何かあるとEnjoy Life!と言ったりしています。
そして、先日。私たちが10月4日にも演奏させていただくデュカスの“魔法使いの弟子”を演奏した時のこと。私は直前にとても緊張していたので、“舞台で何を考えたら集中できるかな?”と彼に聞いてみると、
“たっくさんの水”
というのです。そう、魔法使いの弟子は、ディズニーアニメ“ファンタジア”に使われている曲。ミッキーマウスが演じる魔法使いの弟子が、師匠に水くみの仕事を頼まれ、面倒くさいので見よう見まねでほうきに魔法をかけると、ほうきが動き出して水くみを始めてくれるのです。ところが、必要以上にどんどん水を汲み続け、家が大洪水に・・・・!!!
というゲーテが作ったお話。たっくさんの水、という思いがけない言葉を言われたおかげで、舞台の上では水があふれた時のあのミッキーマウスの映像が目に浮かび、何だかとても楽しく弾けました。みなさんも、ファンタジアのアニメを見てからこの曲を聴くと何倍も楽しめますよ!
考えてみると、4日のプログラムは水がいっぱい。デュカスだけでなく、ドビュッシーの“海”では、朝焼けの静かな海から、波や風をうけた様子まで、様々な海の表情を音にし、会場を水で満たします。
がらりと違う“太陽そして踊りの国”スペインにかかわる曲を集めた3日の演奏会と合わせて両方とも“Enjoy Life!”できること、間違いなし!!でも、4日は会場には雨がっぱを忘れずに?!
村田理夏子(ピアノ)
ずいぶん前になりますが、ある時ベルリンの生徒さんがコンクールを控え、先生なにか一言・・・というと、ドゥヴァイヨンの口から出た言葉は、満面の笑みとともに
エンジョイ ライフ! (Enjoy Life!) ヽ(`▽´)/
その言葉は、エネルギッシュに人生を楽しんでいるまさに彼らしい一言。でも人生を楽しんで!なんてすごく新鮮。一味違ったエールをもらった生徒さんはとても喜んでいて、周りの私たちも仲間内でみんな未だに何かあるとEnjoy Life!と言ったりしています。
そして、先日。私たちが10月4日にも演奏させていただくデュカスの“魔法使いの弟子”を演奏した時のこと。私は直前にとても緊張していたので、“舞台で何を考えたら集中できるかな?”と彼に聞いてみると、
“たっくさんの水”
というのです。そう、魔法使いの弟子は、ディズニーアニメ“ファンタジア”に使われている曲。ミッキーマウスが演じる魔法使いの弟子が、師匠に水くみの仕事を頼まれ、面倒くさいので見よう見まねでほうきに魔法をかけると、ほうきが動き出して水くみを始めてくれるのです。ところが、必要以上にどんどん水を汲み続け、家が大洪水に・・・・!!!
というゲーテが作ったお話。たっくさんの水、という思いがけない言葉を言われたおかげで、舞台の上では水があふれた時のあのミッキーマウスの映像が目に浮かび、何だかとても楽しく弾けました。みなさんも、ファンタジアのアニメを見てからこの曲を聴くと何倍も楽しめますよ!
考えてみると、4日のプログラムは水がいっぱい。デュカスだけでなく、ドビュッシーの“海”では、朝焼けの静かな海から、波や風をうけた様子まで、様々な海の表情を音にし、会場を水で満たします。
がらりと違う“太陽そして踊りの国”スペインにかかわる曲を集めた3日の演奏会と合わせて両方とも“Enjoy Life!”できること、間違いなし!!でも、4日は会場には雨がっぱを忘れずに?!
村田理夏子(ピアノ)
奥深さ ― 2009/09/18 11:07

最近の宮本はクラシックが今まで以上に素晴らしく思えています。
「音楽」はポップスでスタートし、クラシックの勉強をオーボエと言う楽器を通じて高校とドイツで学び、そのドイツで卒業後の27年間をフランクフルトやケルンのオーケストラ、サイトウ・キネン・オーケストラで演奏し…途中でクラシックと並行して再びジャズポップスの演奏やCDも制作して、あらゆるジャンルに「遠足」もしました。そのオーボエ演奏を3年前に止めて以降、再びクラシック音楽まっしぐらの日々。当分ジャズポップスには近寄らず、完全純然クラシック一辺倒人間になってます。
きっと何時かまたジャズポップスにも「ご挨拶」するんだろうけど、今はもっともっとクラシックをやりたい!って思っています。
「生き方」として素晴らしいと思うプレヴィンやバーンスタインは若い時期にハリウッドの映画音楽やジャズミュージシャンとして生きて、その後は完全にクラシック音楽のオーケストラ指揮者として活躍、その後たま~に洒落でジャズもやったり…。
なんかいい感じ…。
でもある時期のクラシックオーケストラというのは絶対不可欠なものと言う気がする。
クラシックの決められた楽譜をそのままの様でいて自分にしか表現出来ないような個性的な演奏をして行く苦労は、何でも自由に作れるプレイより何倍も難しい。決められて存在している楽譜を縦横無尽に自由に演奏する…。それが出来ないと良く言われる「退屈なクラシックに成り下がってしまう危険」は大きい。その危険はすべて自分でクリエイトして退屈な結果…よりも何倍何十倍もありがちな結果…。だからこそ冒険心、闘争心、達成感を得るための勉強心をかき立てる。
こんな年齢になってもまだ挑戦状をつきつけて来ると感じさせてしまうクラシック音楽…やっぱり凄い!と思ってしまう。
今…そんな日々です。
宮本楓峯昭
*宮本楓峯昭は宮本文昭(ピアノ)のペンネームです。
「音楽」はポップスでスタートし、クラシックの勉強をオーボエと言う楽器を通じて高校とドイツで学び、そのドイツで卒業後の27年間をフランクフルトやケルンのオーケストラ、サイトウ・キネン・オーケストラで演奏し…途中でクラシックと並行して再びジャズポップスの演奏やCDも制作して、あらゆるジャンルに「遠足」もしました。そのオーボエ演奏を3年前に止めて以降、再びクラシック音楽まっしぐらの日々。当分ジャズポップスには近寄らず、完全純然クラシック一辺倒人間になってます。
きっと何時かまたジャズポップスにも「ご挨拶」するんだろうけど、今はもっともっとクラシックをやりたい!って思っています。
「生き方」として素晴らしいと思うプレヴィンやバーンスタインは若い時期にハリウッドの映画音楽やジャズミュージシャンとして生きて、その後は完全にクラシック音楽のオーケストラ指揮者として活躍、その後たま~に洒落でジャズもやったり…。
なんかいい感じ…。
でもある時期のクラシックオーケストラというのは絶対不可欠なものと言う気がする。
クラシックの決められた楽譜をそのままの様でいて自分にしか表現出来ないような個性的な演奏をして行く苦労は、何でも自由に作れるプレイより何倍も難しい。決められて存在している楽譜を縦横無尽に自由に演奏する…。それが出来ないと良く言われる「退屈なクラシックに成り下がってしまう危険」は大きい。その危険はすべて自分でクリエイトして退屈な結果…よりも何倍何十倍もありがちな結果…。だからこそ冒険心、闘争心、達成感を得るための勉強心をかき立てる。
こんな年齢になってもまだ挑戦状をつきつけて来ると感じさせてしまうクラシック音楽…やっぱり凄い!と思ってしまう。
今…そんな日々です。
宮本楓峯昭
*宮本楓峯昭は宮本文昭(ピアノ)のペンネームです。
すべては●●のため ― 2009/09/18 12:25
今から5,6年前頃になりますが、ピアノ協奏曲の弾き振りを始めました。
最初は大阪で、よくピアノ協奏曲を弾かせていただいたいたオーケストラの方に初めてのチャンスをいただき、やらせていただいたのです。
後半の交響曲も振るという形で、モーツァルトの22番とショスタコービッチの1番の協奏曲、ベートーヴェンの2番交響曲、というものでした。
その後現在まで、プロのオーケストラや、音楽祭の寄せ集めの室内オーケストラ、等を中心に、様々な機会をいただく事ができて、とても感謝しております。
モーツァルトの協奏曲などで、指揮者とご一緒にやらせていただく形は、よりピアノに専念できるのでもちろん素晴らしいのですが、一方、全員がプレイヤー同士として、積極的に参加して、多少のアンサンブルの支障、特に縦の線のずれなどが若干伴っても、音楽の表現の中で、様々な会話をしながら展開する音楽も、とても美しく素晴らしいのではと、いつも感謝しながら弾かせていただいております。
この経験を通して得るものははかり知れません。
一番大きいのは、やはり自分の考えをはっきり再確認できる事、そして音楽を、ピアノからだけではなく広い視野や角度から見る事が出来るという点で、ピアノのソロに還元されるものがとても大きいと感じています。
すべては、より音楽的なピアノ演奏ができるために、という一点のために!これからも続けていけたらうれしい活動の一つです。
若林顕(ピアノ)
最初は大阪で、よくピアノ協奏曲を弾かせていただいたいたオーケストラの方に初めてのチャンスをいただき、やらせていただいたのです。
後半の交響曲も振るという形で、モーツァルトの22番とショスタコービッチの1番の協奏曲、ベートーヴェンの2番交響曲、というものでした。
その後現在まで、プロのオーケストラや、音楽祭の寄せ集めの室内オーケストラ、等を中心に、様々な機会をいただく事ができて、とても感謝しております。
モーツァルトの協奏曲などで、指揮者とご一緒にやらせていただく形は、よりピアノに専念できるのでもちろん素晴らしいのですが、一方、全員がプレイヤー同士として、積極的に参加して、多少のアンサンブルの支障、特に縦の線のずれなどが若干伴っても、音楽の表現の中で、様々な会話をしながら展開する音楽も、とても美しく素晴らしいのではと、いつも感謝しながら弾かせていただいております。
この経験を通して得るものははかり知れません。
一番大きいのは、やはり自分の考えをはっきり再確認できる事、そして音楽を、ピアノからだけではなく広い視野や角度から見る事が出来るという点で、ピアノのソロに還元されるものがとても大きいと感じています。
すべては、より音楽的なピアノ演奏ができるために、という一点のために!これからも続けていけたらうれしい活動の一つです。
若林顕(ピアノ)
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