格闘技ファン2009/09/17 12:22

音楽家には、意外と「格闘技ファン」が多いようです。

ピアニストの中ではどうか??わかりませんが・・・
私は以前から空手や格闘技がとても好きでした!

小学生だった頃テレビで見た、アントニオ猪木 対 ウィリー・ウィリアムズの試合は、忘れがたいものがあります。
あの緊張感は、子供心にも強烈なインパクトでした。
何が好きなのかなぁ~と思うと、やっぱりあの真剣な瞬間、を観るのが好きなんだと思います。
高ぶった気持ではない一瞬の、何かと合致した時に出る技や動き、一流選手のそれは、やはり極められた美しさを感じます。
あと試合における、気の流れ、といったものにもとても興味をひかれます。

こじつけるつもりはありませんが、この気の流れなどは、まさしく音楽でも同じような現象があると感じます。その一瞬の間の取り方、音にも。

私は、もう10年以上前になるかと思いますが、格闘家の前田日明氏と、対談をさせていただいた事があります。
体の大きさや独特の強いオーラも強烈でしたが、非常に紳士的で、謙虚なお人柄にとても感銘を受けたのをよく覚えています。

やっぱり、ひとつの事に真剣に取り組んできた人の言葉は、本当に説得力があるのだなあと、つくづく感じました。ヴァイオリニストでは、ミシャ・エルマンがお好き、と聞き、ぶっ飛んだのをよく覚えています。

時々チラッ、チラッ、とこちらを見てくださる目が、若干、いや、かなり怖かったですが・・・。

リングに上がる直前まで、「突然の何かで試合が中止にならないかな~」といつも思われるそうです。
怒られるかもしれませんが、私もステージに出るまで、怖くて怖くて、
まったく同じことを考えてしまうので、共通点を見つけとてもうれしかったです。

でもやはり、本番前までに、出来る限りの準備をしなければならない、
という事が、最大の共通点でした。

若林顕(ピアノ)

アドヴァイス!2009/09/17 18:45

今日は、連弾をやってみたいという方々にいくつかアドヴァイスをしましょう!

- まず、良いパートナー選びをしましょう。チャンスの平等さを確立するために、そうですね・・・最大で20kgの差までなら大丈夫でしょう。それを超えてしまうと、どちらかがつぶされてしまうかもしれません・・・。
- 椅子は二つ用意しましょう。一つのイスにすると、陣地の取り合いになり、“歴史”が教えてくれている様に、争いはいつもろくな結果を生みません。

- パートナーには、くれぐれも指の爪を切っておくよう、お願いしておきましょう。鋭い爪で踏まれた日には、被害が予想されます。

- 柔軟体操を十分行いましょう.特に右側に座る方は左腕、左側の方は右腕です。場合によっては、ピアノに正しく座るどころか、ほぼアクロバティック(曲芸的!)に近いポジションを要求されるときがあります。(4日に見ることができますよ!!)
連弾を弾くということは、鍵盤の上で社交ダンスを踊るようなもの。ですから、相手の指を踏んでしまうことがあっては絶対にいけません。本来お互いに心から和合していなければいけないはずなのに、5指からの攻撃は耐えられない痛みを生むことがあり、その痛みは仕返しをしたいという欲望を生んでしまいます。そうではなく、お互いの腕で美しいアラベスクをなすよう試みてください。ある時は相手の腕の上から舞い降り、ある時は下から滑り込ませます。全く調和のとれたバレエの振り付けのようなジェスチャーで。どちらが上か下かきちんと決めておかないと、空中で衝突を起こしてしまいますよ。腕がこんがらがって結ばってしまわないよう、定期的に腕で円を描くように入れ替わる練習することも忘れずに。

Pascal DEVOYON(ピアノ)

「オーバードホールでクラシック・セミナー」2009/09/17 22:53

富山市に女性セミナーの講師で行きました。
オーバードホールで、秋のシーズンに行われるオペラ「アイーダ」とバレエ「白鳥の湖」の演目について、オーバードホール・プロデューサーの奈木さんと、オペラ・バレエプロデューサーのジャパン・アーツの長谷川さんとご一緒にクラシックの愉しみについてお話しをしました。

演奏会の一番の良さは、本当に演奏家が舞台の上で、これまで自分がやってきた成果を命がけでやっていることです。クラシックは難しい、堅苦しいと思われるでしょう
が、最初はみんなそうです。ボクも親父がオペラ歌手でしたので、子供のころは反抗して、ピアノの練習も泣いて騒いで抵抗してました。でも何度かコンサートに足を運んでいると、ある時、「これってホントにいいものかも!」「ライブの演奏を聴いて、楽しい発見がある。」「ストーリーや解説書なんてなくても自由に楽しんじゃおう!」と自分らしい楽しみ方を発見すると、素敵なエンタテイメントになるんですね。

特にオペラやバレエは総合芸術。その中に、オーケストラの交響曲や、室内楽やソリストたちの命のきらめきがキラキラとあると本当に幸せになって、音楽の素晴らしさに感動するんですね。
そんな時間を見つけに来ていただけるとホントに嬉しいです!

宮本楓峯昭

*宮本楓峯昭は宮本文昭(指揮)のペンネームです。