二台ピアノの秘訣 ?2009/09/16 10:30

今日はみなさんに、学門的なことをお話ししましょう !(ほんとですって !)

-言葉の秘訣
フランス語では―おそらく他のどの言語にもあると思うのですが―文字通り訳すと意味をなさない表現というものがあります。たとえば、“prendre ses jambes à son cou"という表現があります。これを日本語にすると間違いなく変に響くことでしょう。(直訳:首から足を取る)これは実は、”一目散に逃げる“という意味なのです。 他にも僕のお気に入りな表現がもう一つあります。それは、"obéir au doigt et à l'oeil".(直訳:指と目に従う)この表現は、だれか(あるいは動物)が、完全にあなたの希望どおり従い実行する=”言うなりになる“という意味です。

-DUOの秘訣
さて、今度はピアニストのDUO(二人で演奏する)場合に出くわす問題についてお話したいと思います。もちろん、まず何よりもお互いにこれから演奏しようとする音楽への意見が一致している必要があります。その後は互いに決めたことをしっかりと実現しなければいけません。二台のピアノで一緒に弾くということは簡単なことではありません。ですので絶対に二人のどちらかがDUOを導く、つまり合図を出す責任を負わなければいけないのです。私たちの場合、その役割は私に与えられています。私には二つの方法しかなく、二台ピアノの場合には 二人が向かい合っているため、目が大きな役割を果たします。そして理夏子は私の目で起きていることを読み取らなければいけません。連弾では、隣に座るので規則的に目を合わせることはできないため、問題が違ってきます。その場合には、指で様々なサインを出す事ができます。

-夫婦の秘訣
そして、今度はどうして私がこれほど妻と一緒に弾くことを好んでいるのかお話しましょう。それは唯一、彼女が僕に"obéir au doigt et à l'oeil".してくれる瞬間だからです・・・・。あ、僕の書いたことを彼女が読んでしまうので、"prendre mes jambes à mon cou"するなら今しかない!

Pascal DEVOYON(ピアノ)

執筆業もたいへんっっ2009/09/16 11:04

この秋に新しい本を出すというので、執筆に追われています。

これまで2冊の本を出させていただきましたが、次の本は、「疾風怒涛のクラシック案内」につづくクラシック音楽指南書です。まったくボクの独断でボクの好きな交響曲を8曲選んで斬り込んでいます。

ブルックナーやブラームスのレコードを繰返し聴きまくった青春時代。

オーボエ奏者としてドイツのオーケストラやサイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団で演奏してきた体験。

そして、今、指揮者としてその曲がどう見えてきたのか?

徹頭徹尾「宮本流」で押し通しています。

今、最後のところに差し掛かっているのでまだまだシルバーウィークも必死にがんばらねばっ!



ベートーヴェンのことも「ガンコで偏屈で空気のよめないヤツ」と思いながらオーボエ吹いてたんですが、いざ振ってみると「ええっ??こんなことって。。。」ってことが起きるんですね~。

その詳しいお話は、ボクの10月3日のせんくらレクチャーで。。。



宮本楓峯昭

*宮本楓峯昭は宮本文昭(指揮)のペンネームです。

クラシック以外の音楽2009/09/16 11:19

私の家系は、両親を含めクラシック音楽に携わった人は皆無で、私も単に習い事の一つとして、近くの音楽教室に通わせてもらった、というのが、この道に入る唯一のきっかけでした。

ベートーヴェンの運命、田園交響曲の、出だしの部分は知っていたものの、その他はさっぱり、といった感じからのスタートです。

最初の頃の先生は、いわゆるピアノの専門の先生ではなく、声楽や作曲の先生だった事もあり、わりと音楽に対してピアノに対して自由なスタンス、気持ちで接していたようです。
音楽に対する考え方や感じ方も、あまり既成概念にとらわれない、独自の自由な発想をベースにしています。

そういう事もあってか、以前からクラシック以外の音楽も好きで、例えばカーペンターズの歌などは以前から大好きでした。
ハイファイセットの詩情も、シビレルものがあります。

最近では小田和正さんの歌も大好きで、ライブにも足を運びました。
頭や気持ちが限界で酸欠状態の時など、いつも救われる思いです。
やっぱりどんなジャンルの音楽であっても、その人がいかに気持ちを込めているか、魂を込めて音楽をしているか、というのが最も大事で尊くて、本質なんだろうなと、強く感じています。

自分でもコンサートで、映画音楽やJポップスのピアノ用の編曲ものを取り上げる事がありますが、クラシックであろうとそれ以外であろうと、
ピアノを弾く時は常にこの点にいつも気持ちを置いています。
やっぱり音は、その人の心の派動そのものであって、この波動が聴いてくださる方々の心に、どこまでも通って行ってしまうのだと思います。

車に乗る時に、クラシック以外の音楽をガンガンにかけてドライブすると、疲れも吹き飛ぶよう、ちなみにドライブでクラシックでは、チャイコフスキーは欠かせません!

でも音楽に入り込みすぎて興奮しアクセルを踏み込みすぎないように!、いつも気を付けております。

若林顕(ピアノ)