レストラン名の由来2009/09/12 17:36

「どうしてフランスへ留学したのですか」とか、「フランスに留学したのに、どうして経営するレストランはイタリア料理なのですか」とよくきかれるが、僕は、そういうこだわりがまったくなくて、そのときの出会いや直感やひらめきのようなものを信じている。
フランスに留学して、どこがフランス的なのかと言われると・・・、そうだなぁ、ワイン好きなことと、あまり他の人に左右されない性格かな。

渋谷にあるレストランは「G」というのだが、どうして「G」という名前なのですか?と先日のインタビューできかれた。ずっと前から考えていたわけでもなく、イタリア語の辞書をめくっていたら、GIOIA(喜び)や、GRAZIE(ありがとう)などの、Gからはじまる単語に心ひかれたのだ。何かのひとつの単語にしようかとも思ったが、どれもよくて、じゃぁ、頭文字の「G」にしよう!ということになった。

京都の店は「キメラ」というが、これは、ギリシャ神話にでてくる伝説の生物で、店のシェフやスタッフみんなからの意見だった。僕自身もいいなと感じたし、何より自宅が東京で、京都は時々立ち寄ることしかできないこともあり、京都の店の名前は、みんなの意向を尊重したいと思った。どうしてイタリア料理になったかというと、いいシェフがイタリア料理の料理人だった。と、こういう感じなのだ。

僕は、音楽と一緒にできる何か面白そうなことが大好きである。
最近は何もかもがあわただしくなり、「音楽が生まれるゆったりとした時間」がなくなってきているように思う。だからこそ、音楽が必要で大事だと感じる。僕は、この渋谷と京都のレストランで定期的にサロン・コンサートをやっているが、こうした場所に人が集い、美味しいものを食べて、心も身体もゆったりとして、音楽に耳を傾けてもらう時間を、とても愛しく思っている。


横山幸雄(ピアノ)

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