ショパンについて2009/09/08 10:07

今年のせんくらで、イリーナさんは3つのショパン・プログラムを弾く予定になっています。イリーナさんにとってショパンはどのような存在でしょうか?イリーナさんにショパンのことを聞いてみました。

(イリーナ):最重要かつ最愛の作曲家の一人です。子供の頃から私にとってショパンは特別な作曲家でした。ショパンのノクターンやソナタが大好きで、聞くたびに感動して涙が止まりませんでした。ショパンの作品を弾けるようになりたくて一生懸命練習したのも懐かしい思い出です。ショパン風のノクターンの作曲を試みたこともありました。ご覧頂いている写真は10歳か11歳の頃に音楽学校で撮ったもので、ショパンを演奏していたと思います。


ショパンの音楽のどのような点がお好きですか?

(イリーナ):何といってもメロディとハーモニーの美しさですね。さらに言えば、詩的な繊細さ、そして論理的な厳しさ、この二つが奇跡的に結びついているところでしょうか。全体的に悲しみに満ちた音楽が多いと思いますが、どんな場合でも高貴さを失わないのがショパン作品の素晴らしい点です。

ちなみにイリーナさんはショパンの直系の弟子ですね。

(イリーナ):ショパンの有名な弟子の一人がカール・ミクリ、その弟子がアレクサンドル・ミハウォフスキ、そしてゲンリヒ・ネイガウスへと続きます。ネイガウスはリヒテルやギレリスの師としても有名ですね。そのネイガウスの高弟の一人がテオドー ル・グートマン、そしてその弟子がウラジーミル・トロップ先生です。グートマンもトロップ先生も、ショパン作品の演奏を得意としています。ショパンの弟子 筋にあたるピアニストは世の中にたくさんいますから、特に珍しいことではないのですが、それでも自分がショパンの伝統に属しているというのは嬉しいことですね。私自身、ポーランド系の血も少し入っているのでショパンは本当に近しい存在です。

イリーナさんは、ウラジーミル・トロップ先生のもと、研鑽を積みました。ショパンから数えて七代目の弟子にあたりますね。それにしても、ポーランドの血が入っているとは、私も知りませんでした!


イリーナ・メジューエワ/マネージャー

http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html

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