「蝶々」2009/09/04 12:47

ドイツ、スイス、オーストリアの3ヶ国にまたがるボーデン湖は、バラトン湖〔ハンガリー〕、レマン湖〔スイス、フランス〕に続く、ヨーロッパでは3つ目に大きい湖です。
ボーデン湖はオペラ・ファンの方々にとって、オーストリア・ブレーゲンツで行われる音楽祭でお馴染みでしょう。オペラ舞台が湖水上に設備され、街中のオペラハウスとは少し違った雰囲気を楽しめるため、常に話題になっています。

ボーデン湖北西部に浮かぶマイナウという小さな島があります。現在はスウェーデン系貴族のベルナドッテ家に所有されています。島全体が1つの公園になっていて、敷地全体に広がる花園はもちろん、ワイン畑、18世紀に建設されたバロック宮殿、孔雀がいる小動物園、イタリア風バラ園、そして蝶々館などがあり、見どころはつきません。

蝶々といえば、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」やシューマンのピアノ小品「蝶々」、グリーグの叙情小曲集「蝶々」など、音楽作品のタイトルにも多く使われるように、私たち音楽家にとっても馴染み深い存在です。

さて、たまには息抜きを、とある日ふらっとマイナウに遊びにいった時のこと。
夕方に公園に入場した私は、 先ず19時に閉館するという蝶々館に 急ぎました。
動物園のようにガラス越しに蝶々を観望する、と思い込み入館してみると・・・
なんと、80種類以上にも及ぶ様々な模様と色の蝶々が館内を自由自在に飛び回っているではないですか!
この蝶々館はドイツ一の面積を誇るそうです。大きくて立派な蘭やバナナの木、蝶々の繭まで展示されていて、繭から這い出そうとぶら下がる生まれたての蝶々も観察することが出来ます。
しかしこの蝶々館、常に湿度80−90%、気温30度近く保たれ熱帯地にでもいるような気分になり、「折角、日本の夏を避けてきたのに・・・」と汗びっしょりになりながら日本の猛暑を思わずにはいられませんでした。


河村尚子(ピアノ)

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