ショパンについて2009/09/10 12:16

今度の日曜日に、東京オペラシティでリサイタルがある。

オペラシティでのこの時期のリサイタルは毎年恒例になってきている。嬉しいことだ。これもまた嬉しいことに、チケットは今年も完売だそうだ。オペラシティでは、これまでもベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏や、5大ソナタ連続演奏など、面白いと思ってもらえるようなコンサートを企画してきた。昨年からは、2010年がショパンイヤーだから、それにむけてショパン・シリーズをしている。初期・中期・後期と3年にわたって主要な作品を演奏する計画だ。日曜は中期の作品で「ジョルジュ・サンドとともに」という副題がつけられているが、ショパンがサンドと充実のときを過ごす中で作られた作品をそろえた。充実といっても短命だったショパンには、この時期にも、光のあたる向こう側に伸びる影・・・のように、不安が遠くから押し寄せてくる感じがある。ドラマティックで感情的な初期の作品に比べると、シンプルさが強調されていて、美しすぎて悲しいのだ。今回のメインは、第2番のソナタと24の前奏曲だ。そして、それにむかってゆく小品を組み入れたことで、更に、ショパンの当時を感じてもらえればと思っている。

この頃のショパンと同じ年頃の僕、つまり、20代後半というと、全力でがむしゃらで無我夢中だった。でも、コンクール入賞者というだけでなく、僕のピアノを聴いてくれる人がいることに、気がつきはじめた時期でもある。


横山幸雄(ピアノ)

レコーディング in 魚津。2009/09/10 14:11

今日はレコーディングの話題です。イリーナさん、先週ちょうどレコーディングを終えたばかりですね。

(イリーナ):9月2日から4日までの3日間、富山県魚津市の新川文化ホールでショパン作品集を録音してきました。今回はエチュード集op.25とノクターン数曲に挑戦しました。来年(2010年)はショパン・イヤーなので、ショパンの作品をある程度まとめてCDにしたいと思っています。エチュードやノクターン、即興曲やソナタなど、 録音したい作品がたくさんあります。

いつも魚津で録音されていますが、どんなホールなんですか?

(イリーナ):新川文化ホールは1,200席程度の大ホールで、優れた音響を持っています。とて も暖かい雰囲気のホールです。何といってもこのホールの素晴らしい点は、スタッフの方々の献身的な協力態度です。あと、周囲の立山連峰の雄大な景色なども 抜群で、録音の仕事をするうえで最高の環境だと思います。

ところで、魚津というと名物はやはりお魚ですか?

(イリーナ):魚津には海も山もありますので、新鮮な海の幸、山の幸にも恵まれています。水 も美味しいし、お米も果物も美味しいですね。じつは私は日本に来てからしばらく刺身が苦手だったのですが、富山の魚を食べてから、大好きになりました。もちろん仙台の美味しいお魚も大好きです。



イリーナさんはコンサート活動と共に、録音にも大変積極的に取り組んでいます。
詳細はこちらで→若林工房 http://www.waka-kb.com/

イリーナ・メジューエワ/マネージャー
http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html