きっかけは・・・せんくら! ― 2009/05/25 12:12
浅田真央さんが演技をする曲としてハチャトリアンの仮面舞踏会のワルツを使ったのが放映されたとき、曲名を問い合わせる電話が殺到し、翌日、CDショップではその曲が含まれているCDが売り切れになったという話題がつい最近ありましたね。荒川静香さんがトリノオリンピックで優勝されたときの曲は、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」より誰も寝てはならないでした。この曲は以前、たばこのCMにも使われていたことがありました。今年、没後250年にあたるヘンデルの「オンブラ マイ フ」も洋酒のCMで使われていました。
このようなことがきっかけとなってクラシック音楽に興味を持っていただく人が増えることは、私どもにとってうれしいことです。
仙台市は、日本で初めてフィギュアスケートが演じられたところですね。市立博物館の入口の小さな池がかつては凍結しており、そこで明治の中ごろにスケートを始めたようです。
そういったことをちょっぴり意識して、フィギュア・スケートで使われているクラシックの名曲を集めた演奏会を企画しました。(公演番号101)できればゲストにフィギュアスケートの関係者をお招きして、音楽にまつわるお話を聞ければなといま交渉を進めているところです。
また、公演番号16と48に登場するオンド・マルトノという楽器、この楽器は電子楽器です。実はこの楽器、1987年に放送されたNHK大河ドラマ「独眼竜正宗」のテーマ音楽の中で使われています。その独特の音色を覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。今度はぜひ楽器を目の前にして、楽しんでください。
「せんくら」の楽しみ、それはさまざまな「きっかけ」が潜んでいることでしょう。どうかみなさん、あなたご自身のきっかけを探してクラシック音楽を楽しんでください。
前にも書きましたが、私が仙台フィルで仕事をするようになった「きっかけ」は、はじめての「せんくら」に取材に来たあとのふとした出来事からでした。
(仙台フィルハーモニー管弦楽団常務理事 演奏事業部長 松本伸二)
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